デイリーポータルZで書き始めて1年が経ったのでこれまでを振り返る

早いものでデイリーポータルZで書かせてもらうようになって1年が経った。

書かせてもらえるようになった経緯なども含めてこれまで特に振り返ってこなかったので、備忘録的な意味でもここらで振り返ってみようと思う。

ブログ開設まで

デイリーポータルZは今年で16周年を迎える老舗のおもしろ系記事サイトだ。ライターはどうでもいいことを真剣に調べたり、無駄なものをやたらと高いクオリティで作ったりしている。

このどうでもいいことに全力を出すスタンスが僕は大好きで中学生くらいからずっとデイリーポータルZを読んでいる。その影響をもろに受け、自分でもおもしろ記事を書きたいという欲を割と昔から持っていた。

高校時代はmixiで友人に向けてウケを狙った日記を書いていた。いわゆる黒歴史というやつだ。大学生になると、驚くべきスピードでmixiが衰退していったので新しくブログを始めることにした。

livedoorブログやはてなブログ、アメブロなど色々なブログサービスに手を出すも、当時は「映画」や「展覧会」などジャンルを絞っていたこともあり、どのブログも更新が2、3回で止まってしまった。自分で言うのもなんだが、こういう僅かな更新で止まっているブログも集めれば味があると思う。目的を果たせずにインターネットの藻屑と化してしまったサイトを集めてインターネットバミューダトライアングルみたいなのを作りたい。

話が逸れたが、この物事を続けられない性格でブログを続けるためにはどうしたら良いかを考えた結果、「課金する」という結論に至った。書かなければ損をする状況に自分を追い込む作戦だ。

というわけでサーバーを借りてドメインを取得してこのブログを2013年3月に始めた。内容には決まりを設けず書きたいことを徒然なるままに書くことにした。何でもありにしたにも関わらず更新頻度は月1回程度という有り様なのでジャンルを絞ったブログ更新などどだい無理だったことが分かる。

何でも自由に書くことにしたので、内容は必然的に日頃思ったことをただただ書き連ねたり、気になったことをやったりになるが、そうなると中学生から読み込んできたデイリーポータルZに影響された内容にどうしてもなってくる。

この辺りの記事は個人的に気に入っているが、このブログを読んでいるのは僅かな友人くらいだったので、純粋に自分の執筆欲求を満たすために書いていた。

自由ポータルZ時代

そんなわけであくまでも趣味の範囲で時たまブログを更新していたわけだが、2015年4月にデイリーポータルZで一般からの記事を募集する「自由ポータルZ」が始まった。デイリーポータルZでは過去にデイリー道場という一般応募のコーナーがあったが2013年に終了してしまっていたのですごく残念に思っていた。なのでまた一般応募コーナーが始まり、ありがとう!という気持ちでいっぱいだった。

ツイッターでもつぶやいている。社会人はちゃんとやっておくれ。

ほとんど人の目に触れないところで悶々とブログを書いていた僕にとってはものすごい朗報で、それ以来この自由ポータルZで取り上げられることをモチベーションにブログを書き始める。更新頻度も分かりやすく上がった。

何回か記事を送るも取り上げられず、やっぱり壁は高いよなーと思いつつも記事を送り続けていると、ついに2016年1月にこの記事で自由ポータルZに取り上げていただいた。

ずっと見てきたデイリーポータルZに自分の書いた記事が取り上げられてめちゃくちゃ嬉しかった。

その後も自由ポータルZには何度か記事を取り上げていただいた。

ミラノ風ドリアウォッチはライターになってから書いても良かったと思うくらい気に入っている。

そして2017年4月に行われたデイリーポータルZ新人賞で、なんと優秀賞をいただいた。

賞をいただいたのはハンドドライヤーの記事。デイリーポータルZでも記事を掲載していただいた。

記事のためではなく、なんとなく気になって3年くらい前から写真を集めていたのだが、新人賞があると分かって満を持してハンドドライヤーの記事を書こうと決めた。つまりかなり気合いを入れた記事だったので喜びもひとしおだ。

この新人賞で優勝賞をいただいたことがきっかけでレギュラーライターとして記事を書かせてもらえることになったわけだ。

レギュラーライター時代

えー長くなりましたが、やっとレギュラーライターになってからの話です。

2017年10月16日に最初に記事を書かせてもらってから今まで18本の記事を書かせてもらった。月1本を目処にやっているので思ったよりも書けたなという実感がある。

最初に書いたのがこちら。

ボールペンの代わりになる文房具選手権。このネタは結構前から温めていたのでデビュー作として良いスタートが切れたと思っている。内容的にもお気に入りだ。

そのあとはブログでそうしていたように特にジャンルは絞らず日常的に気になったことや面白いと思ったことを深掘って記事にしてきた。

意識してきたのは、なるべくいろんなジャンルやタイプの記事を書くことだ。

純粋なおもしろ記事やちょっとためになる情報のある記事、工作記事に取材記事など、色々な見せ方を試みてきた。取材記事などはやっぱり経験を積まないと難しいなぁと感じたが、最初の一年で経験できたのは良かったと思う。

これまでに書いた記事の中で個人的な一番のお気に入りは箸袋趣味の会について書いたこの記事だ。

この箸袋趣味の会はツイッターでたまたま見つけたのだが、もしライターをしてなかったら「こんな会あるんだ!」とそれこそツイートして終わりだったと思う。

デイリーポータルZという力のあるメディアで書かせてもらえているからこそ取材まで出来てマニアックな世界を知ることができた。そういうところで、本当にライターになれてよかったと感じている。世界がマジで広がる。

あとはこの工作もお気に入り。

こういう無駄な装置を作るのはデイリーポータルZの醍醐味の一つだと思っているので、それがやれてよかった。

工作といえば、大きいものを作るのもデイリーライターとしてやらねばという想いがあったのでデカいクリップを作った。

制作費が笑っちゃうくらいかかったので愛着のある記事だが、たぶんこれまでの記事で一番PVが少ない。「こんなに金かけて!」と奥さんに怒られたかいがない。

一年書いてきて実感するのはそれなりのクオリティで書けるネタを出し続ける大変さだ。初期から参加してるライターはもう15年くらい月に1〜2本のペースで記事を書いているわけだから本当にすごい。なんでもすぐに「神じゃね?」という人がいるが、これは本気で神だ。神に近づけるよう、僕もネタ探し頑張ろう。

デイリーポータルZのライターはベテラン揃いで若手も実力のある人たちばかりなので、毎回気合いを入れて書かないと読者の方を満足させることができない。レギュラーライター陣の中では僕が一番若いので、勉強させてもらうつもりでこれからもデイリーポータルZで書いていきたい。

うっかり長文になってしまい勝手に達成感を感じているが、これからもよろしくお願いします。

デイリーポータルZで書いた記事一覧はこちら

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