先日、あしかがフラワーパークに電車で行く途中、佐野駅に立ち寄った。乗り換えまで時間があったためお昼を食べようと思ったのだ。
佐野といえば佐野ラーメンである。駅の改札前で観光協会の人たちが配っていた冊子にもご当地グルメとして大きく紹介されている。
駅前すぐにあったラーメン屋には列ができていた。さすがゴールデンウィークだ。乗り換えまで40分しか無かったのでその店は諦めて違う店を探すことにした。
食べログで探すとさすがはラーメン推しの町、何軒もラーメン屋がヒットした。こんだけあればどこかには入れるだろう。
と思って店を回ってみるがゴールデンウィーク中だからなのか全然店が開いていない。それで駅前の店に人が集中して混んでいたのか…
ようやくやっていそうなラーメン屋を見つけるも満席、店主に空きそうか聞いてみると「空くとは思いますが…」となんとも消極的な返事。帰ってほしそうなオーラがすごいぞ!
佐野も多くの郊外都市よろしく車社会なので駅前よりも幹線道路沿いにラーメン屋が集中しているようなのだが、それにしても佐野ラーメンにありつける店が少なすぎる。僕らと同じような佐野ラーメン難民の姿も何組か見受けられた。
結局ラーメンは諦めて、佐野ラーメンに次ぐご当地グルメとして推しているらしい「いもフライ」ののぼりが立つ屋台的なお店で食べることに。
いもフライ3本に唐揚げが3つ付いて500円というリーズナブルさはありがたい。
串に刺したじゃがいもに衣をつけて揚げてソースをかけた正直どこにでもありそうなグルメだったが美味しかった。
そしていもフライに付いてきた唐揚げもどうやらご当地グルメらしい。その名も「黒からあげ」
改札前で配っていた冊子にいもフライは載っていたが黒からあげは載っていない。調べてみると2018年の夏頃にご当地グルメとして生み出されたニューフェイスのようだ。
いやいや、佐野市よ。新しいご当地グルメを生み出す前にもっとちゃんと佐野ラーメンをやるべきだろう。
多くの観光客は佐野=佐野ラーメンと思っているはずだ。特にゴールデンウィークなんて観光客が増えるのだからもっと真剣に佐野ラーメンを食べられる環境を整えた方がいい。
今さらからあげを推しても大分の中津からあげや北海道のザンギには到底かなわないぞ!
佐野市のゆるキャラである「さのまる」も頭にどんぶりをかぶっている。(腰にいもフライを差しているのは今知った)
そしてさのまるは2013年のゆるキャラグランプリ王者にも輝いており知名度はかなり高い。
そんなさのまるの姿に恥じぬようちゃんと佐野ラーメンをやってほしい。日本への難民受け入れどうこうの前に、まずは佐野ラーメン難民ゼロの社会を望みたい。