【都バス乗車メモ】池86 池袋→渋谷

※※この記事は都バスが実施している「地形テキストラリーGPS」という企画で乗った都バス路線の感想をまとめています※※

池袋東口→渋谷東口

乗車日時:2020/01/20 19:15頃

経路の大部分を明治通りに沿って進む路線。すなわち副都心線の池袋⇄渋谷間とほぼ同じ経路を進む。この区間を移動しようと思ったら普通は電車に乗るので、池袋、新宿、渋谷と主要な街を繋いでいる路線ながら初めて乗った。

明治通りといえば東京を代表する幹線道路なので微地形に影響されないよう整備されていて地形の起伏は感じにくい路線だが、一方で路面の凸凹が少ない幅広い道路を進んでいく気持ち良さがある。全体的にこの路線はそこを楽しむのが良さそうだ。

池袋を出発し明治通りを南下。今の池袋に池の面影は感じられないので地形由来の地名であることを忘れがち。

雑司ヶ谷駅付近、千登世橋のところで小石川・目白大地を降りる形になるので下り坂になっている。同じく坂を下ってくる都電荒川線の線路が石垣越しに見えてきてこの路線最初のワクワクポイント。

台地の下は神田川が作った谷筋だ。都バスのテキストラリーではチェックポイントにはなっていなかったが、「学習院下」という名前のバス停が学習院大学を見上げる場所にあって文字通り「下」だった。

神田川を渡ると新宿区。川をわたってすぐの「高田馬場二丁目」というバス停でかなりの人数が乗ってきた。確かにこのあたりは歩くとちょっと遠い印象があるけど、それは早稲田って高田馬場の近くだよなと思って一回歩いたらかなり遠かった思い出があるからかも。ちなみに高田馬場から早稲田のキャンパスまで歩くことを早大生は「馬場歩き」って言うらしい。

早稲田って100kmウォークってイベントもあるし、早大生ってなんか歩くの好きそうなイメージ、知らんけど。

地形的には川渡るとすぐに牛込台地に入るけどあんまり登っているのは感じられず。

バスは戸山公園の脇を抜けてひたすらに南下。ここから原宿のあたりで渋谷の谷底へ下っていくまでは道はほぼフラット。この路線は全体的にきれいに舗装された大きい道を飛ばす気持ちよさがあると書いたけど、特に戸山公園から原宿あたりまでがかなり爽快。煌びやかな新宿の街をバスのちょっと高い目線から眺められるというのも一因かも。

戸山公園のあたりは「戸山荘」と呼ばれる尾州徳川家の広大な下屋敷があった場所。そのへんのことは以前にブログにまとめたことがあるのでそちらをどうぞ。

山手線の内側で登山してきた。

戸山公園にある箱根山という人工の山は1分で登り切れるんだけど、登ると登頂証明書と記念のクリアファイルがもらえるのでぜひ登ってほしい(登ったの6年前なのでなくなってたらすいません)。

新宿を抜け、「千駄ヶ谷五丁目」のチェックポイントをゲット。ちょうど北参道駅のあたり。名前の通り千駄ヶ谷の谷があって地形的には少し低くなっているはずなんだけど、うまく崖をさけているのか高低差はほとんど感じられず。

千駄ヶ谷小学校の交差点から神宮前一丁目、竹下口の交差点にかけてカーブを描きながら台地を降りて渋谷川の谷筋へ。正面から崖を横切っているのでかなりの下り坂で、ここがこの路線最大の見せ場だろう。明治通りをもってしても崖を下らなければたどり着けない渋谷はやはり相当な谷底だ。

原宿という地名(町名としては現在は廃止されている)もあまり地形に由来する地名として意識したことはない。由来を調べると読んで字のごとくだが「原っぱの中の宿場町」ということで原宿らしい。鎌倉時代に宿場町が整えられた頃からの古い地名だ。

改めて地図を見てみると原宿駅の竹下口の付近は周りを台地に囲まれた入り江のようになっていて、竹下通りはその入り江から渋谷川の本流に伸びる川のような道である。実際には竹下通りと並行して通っている「ブラームスの小径」と呼ばれる小さな道が川跡だ。この川の水源は明治神宮内にある清正の井戸。一度見に行ったことがあるが、滾々とわき続けてはいるもののすごくこじんまりとした井戸だった。こんなに小さな水源が一つ谷を作ってしまうんだから水の力はすごい。

竹下通りから大漁旗をつけた小型船のごとく明治通りへと出てくる若者たちを横目に神宮前の交差点をすぎるともう渋谷だ。

神宮前六丁目の交差点から明治通りをそれて神宮通りへと入っていく。この交差点からこの前オープンした渋谷スクランブルスクエアの全貌が見えるが、このビルの存在感が半端ない。縦に水が流れ落ちるようなライトアップがひときわこのビルの高さを強調していて、ゲームだったら確実にラスボスがいる建物って感じ。

このビルが建っているのは谷底なので水が集まってくる場所だ。ライトアップを見ていると、そこに集まった水が吸い上げられて、屋上から恵みの水として渋谷の街へ降り注いでいるようにも見えてくる。

そんなことを考えていたら終点の渋谷駅に到着。この路線は循環路線なので終点とはいえ降りないと再び池袋へと連れていかれてしまうので居眠りには注意したい。

というわけで地形的にはそんなに見どころが多い路線ではなかったが、なんやかんや楽しめた。地下鉄だとこのあたりのことは全く実感できないので、たまにはバスを使ってみるのもいいかも。

それにしても思ったよりも書いてしまった。2,000字超え。これだと続かなそうなので、もっとライトなメモ書きにしていきたいっす。

それではまた。

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