先日の記事で鈴廣かまぼこについて書いたが、実はこの鈴廣かまぼこにはオリジナルキャラがいる。
その名も「グッちゃん」
かまぼこ屋のキャラなので「かまぼこのかまちゃん」とかそういう方向性のキャラかと思いきや、まさかの魚である。しかもこの魚なんだろう。こんな真っ青な熱帯魚みたいなやつがかまぼこの原料になっているのだろうか。そうだったらもうかまぼこ食べれない。イーティング・ニモするためにファインディング・ニモしているようなものである。
調べてみると、このグッちゃんはかまぼこの主な原料であるシログチという魚らしい。よくかまぼこの良し悪しの基準はグチが多いか少ないかだといわれるが、そのグチとはシログチのグチなのである。
果たしてシログチはグッちゃんのように真っ青な魚なのだろうか。”シロ”グチの時点で限りなく答えは見えているような気はしないでもないが、遥かな期待を胸に画像検索をかけてみた。
ドーーン
こちらがシログチである。予想以上に白い。青くない。グッちゃん要素がない。
どういうことなのか。なんでグッちゃんはああも青くなってしまったのだろうか。病気かな。
ここまで来たら確認せずにはいられないのでグッちゃんが住んでいるという「鈴廣かまぼこの里」に問い合わせてみた。
Q.どうしてグッちゃんはシログチのキャラクターなのに青いんですか?
A.…ええっと…それは…なんというか、海の色をイメージしたといいますか……魚ですからやはり海の……そうですね、、、ちょっと分からないですね。
…変な質問してほんとにすみませんでした。
残念ながらグッちゃんの青さの秘密は分からなかった。シログチなのに青いという永遠の矛盾を抱えグッちゃんは生きて行かなければいけないのか。この先それが原因で苦悩し、全然ゆるくない思いつめキャラにならないだろうか。しっかり目標をもって生きていけるのだろうか。
しかしグッちゃんのブログを見てそんな不安は解消された。
「夢は美味しい蒲鉾になることです。」
そう、グッちゃんは自らの運命を完全に受け入れている。蒲鉾にされることを自ら望む自己犠牲の精神はさながら現世のイエス・キリストである。
グッちゃんはシログチなのに身体が青いとかそんな低次元なことで悩むような存在ではなかったのだ。
そんなグッちゃんの生き様を見習って我々も生きていこうではないか。