箱根でちくわを作ってきた

僕はちくわが好きだ。僕のことを知っている人にはお馴染みだが、Twitterのアイコンもちくわだし、facebookのプロフィール画像もちくわを持った画像だし、家にはちくわグッズがたくさんある。最近は誕生日にちくわを貰うことも多く、SNSのおかげで自分のキャラ付けが簡単にできるようになったなーと実感してしまう。いや、キャラとかじゃなくて本当にちくわ好きなわけだが。

しかし、実はこれまで自分でちくわを作ったことがなかった。これではちくわ好きを語ることは出来ない。というわけで箱根までちくわを作りに行ってきた。

DSC_0667

やってきたのは新宿から小田急線で約2時間の風祭駅。ロマンスカーを利用すれば90分で来ることが出来る。ちくわ作りにロマンスカー。なんともブルジョワな響きだ。

そして駅を降りると目の前にあるのがこちら

DSC_0668

蒲鉾で有名な鈴廣の一大テーマパーク、鈴廣かまぼこの里である。

以前この記事で取り上げた鈴廣のマスコットキャラクター「グッちゃん」が住んでいる場所だ。一度は来てみたかったんだよね、ここ。

駅からすぐのこの建物に入ると中には様々な種類の蒲鉾やちくわが販売されており、ねりもの好きにはたまらない空間が広がっている。試食もできるし言うことなしだ。

DSC_0658 いたるところにグッちゃんがいる。しっかり日本代表を応援してるところに老舗蒲鉾屋の気概を感じる。

ただ今回の目的はちくわ作りである。売り物のちくわに目を奪われていては今までの自分となんらかわりはない。僕は今日、成長するのだ。

DSC_0656 販売所を抜けたところにあるのがこちらの「鈴廣 かまぼこ博物館」 ちくわ作り体験はこの中で行われる。

DSC_0655

入り口にはちゃんと顔ハメ看板も用意されている。しっかりはめて気分を高めていこう。

DSC_0630

館内はこんな感じ。入館は無料。

写真の真ん中にはあるのはかまぼこを食べることが出来るカフェのようなものでその奥にはちくわ作り体験スペースがある。かまぼこについて学べるスペースとミュージアムショップ、そしてかまぼこ工場も併設されており、ねりものについて五感を使って知ることの出来る夢の様なテーマパークだ。

時間もなかったので館内に入ってすぐにちくわ作り体験の受付をする。

DSC_0611

2回目はなんと満席。やはりここは全国からちくわ好きたちが集う「聖地」に違いない。ホームページから予約が出来るのでぜひ予約をしてでかけよう。

ちなみにここではかまぼこ作りもすることが出来る。水曜日はかまぼこ工場が休みで体験も出来ないので注意しよう。ちなみにこの日は水曜日だった。

DSC_0613期間限定で異様にファンシーなかまぼこを作ることも出来るぞ!

DSC_0614

ここがちくわ作り体験スペース。真ん中のお姉さんがちくわ作りを教えてくれるちくわお姉さんだ。

DSC_0618

調理スペースに入るためには前掛けと紙のシャンプーハットのようなものを身につけなければならない。衛生面もさることながら、「ついに僕はちくわを作るんだっっっ」という気分に否が応でもなってしまう。なんとも手の込んだ仕掛けである。

さぁここからが肝心のちくわ作りなのだが、いかんせん手を洗ってちくわ作り始めてしまうとカメラが持てない。いや、ちくわと真剣に向き合うために写真など撮っている場合ではなかったと言うべきだろうか。邪心を捨てて誠心誠意ちくわと対峙する。それこそが真のちくわ職人に課せられた使命なのだ。

というわけで作っている行程の写真はないのだがお許し頂きたい。

※作り方についてはこのホームページに詳しく書いてあるので気になる方は見てほしい。

また、ちくわを竹の棒にくっつけ後は焼くだけというところでちくわお姉さんが写真を撮り、その写真を専用の台紙に入れて渡してくれる「かまフォトプリント」というサービスもやっている。

DSC_0612

テーマパークには付き物のサービスだが注目して欲しいのはそのお値段。なんと360円!

某ディズ◯ーランドをはじめとした多くのテーマパークでは1000円程度が相場であるこのサービス。ここではその半額以下となんとも良心的である。これがねりものの世界なのか。もっとねりものが好きになってしまった。

さて、ちくわが焼きあがる間に博物館内を見て回ろう。 DSC_0649館内ではかまぼこについて詳しく知ることが出来る。

DSC_0629名前の由来は「蒲の穂」

DSC_0626家族のように並んだかまぼこ。かまぼこに生まれるのも悪くないかもしれない。

DSC_0628エグザイルばりのチューチュートレインを見せつけるかまぼこ

DSC_0623焼いている間にお姉さんがボツボツがついたブラシのようなものでちくわを叩いて形状を直していた。

DSC_0621隙間から絵を覗いて動くのを楽しむ装置 題名が「かまぼこ天使 空を飛ぶ」 気になる…

DSC_0622なんともシュールな絵が描いてあった。

DSC_0647と思ったら、かまぼこ天使はれっきとした作品だった。

DSC_0651ミュージアムショップには「スティッチ×ちくわ」というどこに需要があるのか分からない商品も

DSC_0652全国かまぼこ連合会のキャラクター、チックルの帽子も売っている。どこに被っていけばいいのか教えてほしい

そうこうしているうちにちくわが焼きあがったようだ。20分程で焼きあがってしまい、思ったよりもはやかった。

そしてこちらが今回自分で手作りしたちくわである。

DSC_0634

いかがだろうか。 このいかにも手作りというフォルムは。売られているちくわではまずありえない歪さがなんとも愛おしい。焼き色もきれいについているものの上下にあるはず白い部分が下だけにしか出来ておらず、手仕事感が際立つ。

また焼きたてということもあり、ちくわのいい匂いが普通のちくわよりも強い。これは食欲が誘われる。

ではさっそくいただきま〜す

DSC_0635

DSC_0640

おおお!!これはうまい!!うまいぞ!!

焼きたてなのでもちろん温かく、香ばしさがいつものちくわと全然違う。皮もわずかにパリパリしていて出来立ての醍醐味を味わうことができる。

写真の僕は何か言いたげな顔をしているが、この美味しさをどうにか伝えようと頑張っているに違いない。(美味しすぎて正直あまり何を言っていたか覚えていない。)

ぶっちゃけ食べるまでは、こういう体験のイベントだし味は大したことないんだろうとたかを括っていた。しかしその予想は良い意味で裏切られたのだ。鈴廣の老舗蒲鉾屋としての意地を最も強く感じた瞬間であった。

かくして僕はまた一歩、真のちくわ好きに近づくことが出来た。いや、ちくわ好きという枠を超えて人として成長することが出来たのだ。まさにこのちくわのように一本筋の通った人間へと近づけた気がする。

そんなちくわ作り体験、皆さんも箱根へ行った際にはぜひやってみてはいかがだろうか。

予約はこちらの鈴廣のホームページからどうぞ。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)