この記事は巷で人気のオオグソクムシを食べてきた!①の続きです。
さて、深海ザメの解体ショーも終わり、いよいよ試食コーナーだ。
まずは深海ザメの試食から。深海ザメチケットを持っている人が食べられる。
フリッターかムニエルから選択することが出来る。
深海ザメのくせに無駄にオシャレな調理がされている。
もちろんこの試食は先ほど解体した深海ザメではなくしっかり調理をしたものなので安心して頂きたい。俺は無事だ。
素材の味が楽しめそうだったので俺はムニエルを選んだ。
こちらが深海ザメのムニエル。
見た目はただの白身魚である。
問題の味だが、結論から言ってしまうと普通に白身魚だった。
よくムニエルで食べるカレイと比べると身がしまった感じがして少しボソボソする。そして少し生臭い感じはした。が、全くもって許容範囲だった。何も言われなければ美味しく頂けるだろう。
なかなか深海ザメを食べる機会はないと思うが、釣りでもしていてたまたま釣れちゃった時にはぜひご賞味あれ。
さて、次がお待ちかねのオオグソクムシの試食である。
その前に、ヨコハマおもしろ水族館には生きているオオグソクムシもいたのでその様子からご覧いただこう。
※音声はとなりにいた親子連れのもの
この後これを食べる会が開かれる。我ながらゾッとする。
しかし俺はそのための整理券を貰うことが出来なかった。
さてどうしたものか…せっかく練馬から横浜まで来たのに深海ザメだけ食って帰るのか!?俺はそれでいいのか!?
いや、ダメだ!!オオグソクムシも食わないで俺に生きてる価値はない!!!
というわけで、深海ザメを半分くらいに残して、オオグソクムシを貰った人に半分交換してもらう作戦を決行。10年分のコミュニケーション能力をここで使い果たしてしまった。俺みたいな物好きな一人できたおっさんがたくさんいて本当に助かった(話しかけやすい)。
そして、いよいよオオグソクムシがお披露目。
ばーん!!と山盛りになったオオグソクムシ。これはなかなか食べる勇気がいるな…
近くで見るとネギ油的なものでしっかりと味付けされていることが分かる。手がテッカテカになった。
裏はこんな感じ
この中から身をほじくりだして食うわけである。写真でじっくりみるとやっぱり気持ち悪い。
実際に試食として提供されたのは、このようにほぐし身になった状態。というかたぶん僅かな身をほじくりだしているのでこんな感じにしかならないようだ。
そして味・食感だが、共にカニのような感じ。それもあんまり高級じゃないカニ。ぼそっとしてやっぱり生臭さはある。でもそれがシーフード本来の姿である。
何も知らずに身だけ食べても絶対オオグソクムシだとは分からない。たぶん分かる人はいないだろう。それぐらいカニとか貝柱と近い感じだった。
というわけでなんとか無事に深海ザメとオオグソクムシどちらも食べることが出来た。交換を申し込んだおじさんもどっちも食べられてとても嬉しそうだったので、嬉しかった。今後も何か欲しいものがあったら深海ザメとのトレードを申し込みたい。
ちなみに焼津の深海おじさんによるとオオグソクムシも深海ザメもやはり一番うまいのは「獲りたて」らしい。グソクムシに獲りたても何もないだろうと思ったが、漁師はグソクムシが捕れると船の煙突に放り込んで、その熱で蒸すというか焼くというかまぁそんな感じで調理して食べるという。通称、煙突焼きというらしいのでぜひ機会があったらそれも食べてみたい。知り合いに漁師がいる方がいたらドシドシ連絡してほしい。
まだまだ終わらなそうな深海ブーム。
深海を味わうことでさらにディープな体験が出来るのでオススメだ。