今日は友人とレストランに食事に行った。
サラダとか肉料理とか色々注文し、パスタも頼んだのだが、店員さんが「そば粉が使用されていますが大丈夫ですか?」と聞いてくれた。
全員で5人いたのだが誰も蕎麦アレルギーではなかったのでそのまま注文した。
その後、料理が運ばれてきたのだが、前菜の一つにパクチーが大量に入っていた。おしゃれなレストランだったのでメニューの商品名が大体カタカナでどんな料理だかよく分からず、パクチーが入っていることは料理が来て初めて分かったのだ。
私はパクチーが大好きだから良かったのだが、その場の5人中なんと3人がパクチー嫌いだったのである。
パクチー嫌いな友人の一人が「うわー店員さんに騙されたわ!そば粉とかええからパクチー教えてほしいわ!」と冗談まじりに言っていた。
これは確かにだ。もちろんそば粉はアレルギーの人が食べてしまったら大変だから確認をすべきというのは分かる。
しかし、そば粉が食べられない人がゼロだった一方で、パクチーが食べられない人は5人中3人と過半数を超えている。圧倒的な嫌われ具合である。
アレルギーではないものの、パクチーが嫌いな人はただの好き嫌いではなく遺伝子レベルで美味しくないと感じると聞いたことがある。いくらチャレンジしたからといって克服できる味ではないのだ。
そんな人たちにとっては昨今のパクチーブームは悪夢でしかない。
予告なしのパクチー大量投入だけでなく、メインの添え物やサラダに伏兵の如く混じっているパクチーも最近多く見かける。これはまさにパクチーハラスメントといってよいだろう。パワハラならぬパクハラである。
パクハラはお店側に悪気はないことがほとんどだ。昨今のパクチーブームに乗ろうという商魂が、意外と多いパクチー嫌いを知らず知らずのうちに苦しめているのである。
パクチーを提供する側は
- パクチーは別皿に盛る
- パクチー入りであることをメニューに明記する
- パクチーの代わりに三つ葉を使用
などのルールを定めて全ての人が安心して食事を楽しめる環境を作っていってほしい。
パワハラやセクハラは会社の上層部が当事者意識を持って取り組まなければ改善されない。同じようにパクハラも、私たちパクチー好きが率先して撲滅を目指していかなければならない。そうすることでパクチー嫌いの人も穏やかな気持ちでパクチーを許せるような世の中を作っていきたい。