先日イープラスでチケットの申し込みをしたのだが、その際の認証がこんなことになっていた。
大きな画像の右側に並んだアイテムを画像下のキャプションに従って正しく配置することで、認証となる。
この認証は悪質なシステムなどのコンピュータではなくちゃんと人間が入力しているかを判定するためのものであるが、従来型の認証システムではコンピュータに破られてしまう可能性があるくらい技術は進歩しているということだろう。
ただ僕はアルファベットや数字が並んだ画像が表示されていて、そこに書いてある文字を正しく入力する従来タイプの認証画面しかこれまで見たことがなかったので、新しいタイプの認証システムにかなり興奮した。
なのですぐに指示に従わず何度も画面を更新してしまった。
指示とは違うことをやって1人でニヤニヤしたりもした。
画面を載せてない分も含め、かなりの回数更新をしたが全然同じパターンの画面は出てこなかったので、相当な数を用意しているのだろう。
種類も豊富でかなりこの認証システムに楽しませてもらったが、今後さらにコンピュータが賢くなっていけば、この認証システムもどんどん複雑なものになっていく可能性が高い。
例えば…
本当に右側にあるパンプキン的な顔でいいのか不安になる。
それに認証システムが宗教的なトラブルも起こしそうな雰囲気がある。
色んな意味で複雑さが増している。
こんなに中央で堂々としているカエルをどうやって消せばいいのか。しかもあまり右側に並んでいるものは役に立ちそうもない…おそらく一休さん的なトンチが求められるコンピュータではなかなかついてこれない複雑さである。
もはやこれは認証画面でどうこう出来るレベルではない。
まず第一に任せた結果を知っているので、もう任せたくない。そして第二に、仮に僕が任せることを泣く泣く認めたとしても、世論がそうはさせてくれない。
この認証には、踏み絵的な苦難を乗り越えたとしてもその先には民主主義の壁が待ち構えているという二重の複雑さがあるのだ。
こうなってしまうとウェブでチケットを買うのにいちいち世論を動かさなくてはいけないので、一ヶ月、いや一年、もしくは一生かかっても購入できない可能性もある。
そしてさらにその先、この認証システムにAIが導入されたあかつきには、コンピュータから守るために生まれた認証システムがコンピュータの進化に合わせて勝手にどんどん高性能・高難度になっていくため、最終的には人類が到底突破できないレベルの認証システムへと進化するだろう。
悪意をもったコンピュータから守るために作り出された善意のコンピュータが人類の敵となる。
はい、映画化決定。タイトルは『Authentication』(認証)、邦題は『パニック オブ システム』くらいのダサさでちょうどいいだろう。
というわけで今後もますます認証システムから目が離せない。