リバーシブル屋台

7月6日から3日間、入谷で言問通りの一部を封鎖して朝顔まつり(朝顔市)が開催されている。


今年で65年目を迎え、毎年40万人の人出で賑わうこのお祭りは入谷の代名詞ともなっており、日比谷線の入谷駅には朝顔のイラストも描かれている。

そんな朝顔まつり、朝顔の販売がメインなのだが、お祭りなのでもちろん屋台もたくさん出ている。


このお祭りは道路を歩行者天国にして行われるので、屋台も道路側を向いている。道路の端に屋台が並んでいる形である。ただ一晩中道路を封鎖しているわけにはいかないため、21時半を過ぎると通行止めを解除して歩行者天国も終わりとなる。


それをもって、宴もたけなわ、その日のお祭りも終わり…と思っていたのだが、そこで僕が目にしたのがこれだ。

お分かりいただけるだろうか。


この屋台の写真を撮ったのが21時45分頃、既に歩行者天国は終わり道路は人が歩けなくなっている。つまり、この写真は歩道側から撮った。


そして、写真をよく見ていただけると分かるが、真ん中の白いタオルを首から下げたおじさんの前に鉄板、それだけでなく後ろにも鉄板がある。


そう、この屋台は道路側でも歩道側でも調理と販売が出来るリバーシブル屋台だったのだ。

こんな屋台は初めてみた。そもそも屋台は普通、邪魔にならないように壁際などの端にあるためその裏側を見たことがない。


しかも、裏側とは言えないくらい設備がちゃんとしている、なんなら表側と同等の設備が揃っている。屋台の表と裏のちょうど中間に立ってみたら綺麗なシンメトリーになっていてもおかしくない。

国会議事堂やタージマハルを見なくても、入谷の屋台でシンメトリーが楽しめる。いつから屋台が建築美を自負するようになったのか。

屋台は動くから建築ではないという野暮なツッコミはおいておき、そういった本気な設備を見るに、ここの屋台は入谷の朝顔まつりという特殊な環境に合わせて進化したニュータイプといえるだろう。

生き物で言えば固有種である。イリオモテヤマネコしかり、ガラパゴスリクイグアナしかり、固有種には独特のかっこよさがある。希少性に人は惹かれるのだ。

というわけで入谷で見つけたこの屋台を固有種「イリヤノマツリヤタイ」として勝手に認定する。

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